大字朗詠集切(大字和漢朗詠集切)和漢朗詠集 巻上 霰
本鳥の子紙(薄茶色)5寸4分5厘×7寸2分5厘
字粒が他の和漢朗詠集の物よりも大きく書かれており、字間・行間も大らかである。表面は高野切同様の加工で染の雲母振りだが、振ってある量はかなり多い。
料紙は雲母振りの染紙、或は生成り(素色)。
薄茶色
9.1cmx26cm
写真の状態があまりよくありませんがご了承ください。
霰 391 麞牙米簸聲々脆、龍頷珠投 顆々寒 菅 |
あられ 霰 しょうが よね ひ こわごわ もろ 麞牙米簸て聲々脆し、龍頷珠と投じて くぁくぁ 顆々として寒し。菅原道真 |
漢字の意味の通じるものは漢字で表記 一行は一行に、繰返しは仮名で表記 個人蔵 |
しょう が きばのろ 麞牙;小型のシカ科の哺乳類「牙麞」の牙。角の無い鹿で雄には代わりに上顎に牙が在る。 ひ 簸る;箕で穀物、豆などを煽って屑を除くこと。 りゅうがん 龍頷;竜のあご。 |