大字朗詠集切(大字和漢朗詠集切)和漢朗詠集 巻上 紅葉
本鳥の子紙(薄茶色)5寸5分×8寸2分
字粒が他の和漢朗詠集の物よりも大きく書かれており、字間・行間も大らかである。表面は高野切同様の加工で染の雲母振り。
料紙は雲母振りの染紙。
生成色
7.7cmx25.2cm
写真の状態があまりよくありませんがご了承ください。
漢詩・かな 水色文字は使用時母
306 むらむらの にしきとぞみる さほや まの、ははそのもみぢ きりたたぬ まは 清正 |
武良々々乃 爾之支止曾美留 散保也 末能、者々曾乃毛美知 支利多々奴 万波。清正 |
叢叢の錦とぞ見る佐保山の、柞の紅葉霧立たぬ間は。 (藤原清正) 漢字の意味の通じるものは漢字で表記 一行は一行に、繰返しは仮名で表記 |
むらむら 叢叢;そこここに群がっている様。 さ お やま 佐保山;奈良市の北にある山で、紅葉の名所。 ははそ くぬぎ こなら おおなら 柞;橡・小楢・大楢などブナ科の総称。 |