大字朗詠集切(大字和漢朗詠集切)和漢朗詠集 巻上 紅葉  戻る 大字朗詠集切 一覧へ
    本鳥の子紙(薄茶色)5寸5分×8寸2分
字粒が他の和漢朗詠集の物よりも大きく書かれており、字間・行間も大らかである。表面は高野切同様の加工で染の雲母振り。
料紙は雲母振りの染紙。


生成色

『大字朗詠』 大字和漢朗詠集切 断簡 
7.7cmx25.2cm
写真の状態があまりよくありませんがご了承ください。



         漢詩・かな                                
水色文字は使用時母





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  むらむらの にしきとぞみる さほや

  まの、ははそのもみぢ きりたたぬ

  まは 
清正


   





 
武良々々乃 爾之支止曾美留 散保也

 末能、者々曾乃毛美知 支利多々奴

 万波。
清正






叢叢の錦とぞ見る佐保山の、柞の紅葉霧立たぬ間は。
                              (藤原清正)












漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記

むらむら
叢叢;そこここに群がっている様。

 さ お やま
佐保山;奈良市の北にある山で、紅葉の名所。

ははそ くぬぎ こなら  おおなら
柞;橡・小楢・大楢などブナ科の総称。





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