大字朗詠集切(大字和漢朗詠集切)和漢朗詠集 巻下 文詞  戻る 大字朗詠集切 一覧へ 
    本鳥の子紙(薄茶色)5寸4分5厘×7寸2分5厘
字粒が他の和漢朗詠集の物よりも大きく書かれており、字間・行間も大らかである。表面は高野切同様の加工で染の雲母振りだが、振ってある量はかなり多い。
料紙は雲母振りの染紙。


薄茶色

『大字朗詠』 大字和漢朗詠集切 断簡 かな部分『大字朗詠』 大字和漢朗詠集切 断簡 漢詩部分 
 26.5cmx25.2cm

写真の状態があまりよくありませんがご了承ください。

        漢詩・かな                                水色文字は使用時母

  
475
 王郎八葉之孫、摭
徐詹事之舊草
                       
敬公集
 江淹一時之友、集范駕列之遺文
序 順

476

 陳孔章詞空愈病、馬相如賦只凌

 雲
尊敬

477

 贈爵新恩文剋石、獲驎後集世知

   
菅丞相廂
 丘
以言

478
 いつはりの なきよなりせば いか

 ばかり、ひとのことのは うれし

 からまし

 
             
きゅうそう
 王郎が八葉の孫、徐詹事が舊草を拾う

 江淹は一時の友、范列駕の遺文を集む。 
みなもとのしたごう
                    
敬公集の序 源順
               
いや
 陳孔章が詞は空しく病を愈す、馬相如が賦は只

 雲を凌ぐ。
 橘在列


 贈爵の新恩は文石に剋す、獲驎の後集は世丘を

 知る
。 菅丞相廂 大江以言





 以都波利乃 奈支與那利勢波 以可

 者可利、比止乃己東能者 宇礼之

 加良末之




偽りの無き世なりせば如何ばかり、人の言の葉嬉しからまし




漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記

東京国立博物館蔵
きゅうそう
舊草;以前に書いた草案

かくりん
獲麟;絶筆。物事の終末。
(孔子が春秋を著し「西狩獲麟」の句を以って筆を断って死んだ事に基づく)


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