大字朗詠集切(大字和漢朗詠集切)和漢朗詠集 巻下 酒  戻る 大字朗詠集切 一覧へ 
    本鳥の子紙(薄茶色)5寸4分5厘×7寸2分5厘
字粒が他の和漢朗詠集の物よりも大きく書かれており、字間・行間も大らかである。表面は高野切同様の加工で染の雲母振りだが、振ってある量はかなり多い。
料紙は雲母振りの染紙。


薄茶色

『大字朗詠』 大字和漢朗詠集切 断簡 
8.8cmx26cm
写真の状態があまりよくありませんがご了承ください。



480

 普建威將軍劉伯倫嗜
酒、作酒徳頌

 傳於世。唐太子賓客白楽天亦嗜

 作酒功賛之 






 しん
  け ん い しゃうぐん りゅうはくりん    たしな    しゅ と く しょ う
普の建威將軍劉伯倫酒を嗜んで、酒徳頌を

作って世に伝へたり。
   
た い し  ひんきゃく     また
唐の太子の賓客白楽天亦酒を嗜んで、酒功讃

を作ってこれに継ぐ。 
白楽天









漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記

個人蔵

しょう

頌;褒め称えること。
又、詩経の六儀の一で人君の盛徳をたたえその成功を神に告げる歌

さん
賛;褒め称えること。
又、漢文の一体で人または事物の美徳を称揚するもの。


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