17
(ゆけどきぬ くれどと)
まらぬ たび人は、ただしかすが
の わたりなりけり
18
ながき夜に きみとふたごの
山のなは、あくともしらぬ 秋きりぞ
たつ
19
はなかつみ かつ見るひとの 心
さへ、あさかのぬまに なるぞわびしき
20
なこそせき なこそのせき
は ゆきかふと、ひともとがめず
なのみなりけり
21
むかしより なにふりつめ
る しらやまの、くもゐのゆきは
きゆるよもなく
22
ゆきかへる 野べにこだかき
ひめこまつ、これもねの日
ふたばなりけり
|
17
(由个止起奴 九連登々)
末良奴 堂日人盤、多々之加寸可
能 和多利奈利个利
18
奈可幾夜爾 起見止婦堂己乃
山乃奈八、安久止毛之良奴 秋支利曾
堂川
19
波奈可川美 加徒見留飛止乃 心
左部、安左可乃奴末仁 奈留曾和日之起
20
那己曾世起 奈己曾乃世支
盤 由支可不登、悲止毛止可女須
奈乃美奈利个利
21
无可之與利 那爾不利川女
類 之良也末能、久毛為乃由支八
幾由留與毛那九
22
由幾可部留 野部爾己堂可支
悲免己末川、己連裳年乃日
不多八奈利个利
|