写真をクリックすると拡大画面になります 昭和初期模本
青グレー・雲鶴文具引剥奪唐紙料紙一葉分
雲鶴(うんかく) |
清書用 青灰 巻子本 本阿弥切 第二紙 (古今和歌集巻第十 物名歌) 解説及び 使用字母へ |
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具剥奪唐紙『雲鶴紋(雲鶴)』(元は具引唐紙が経年使用により部分剥落したもので、具引剥奪唐紙ともいう。) 歌番号は元永本古今和歌集での通し番号(歌の一部が異なっている場合も同じ番号で記載) ( )内の歌番号は小松茂美氏監修「本阿弥切古今集」(二玄社発行)の通し番号(類推) かな 使用字母 解釈(現代語訳)へ
431 いまいくか 春もなければ 鶯も、物はながめて 思ふべらなり 元永古今和歌集・公任本古今集 いまいくか 春しなければ 鶯も、物はながめて 思ふべらなり 432 あふからも ものはなほこそ かなしけれ、別れむことを 兼て思へば 「ものはなほ」は「藻の花穂」か「藻の花ほ」の(ほ)と(を)の使い方か、それとも「ものは猶」とすべきか 元永古今和歌集 あふからも ものは猶こそ かなしけれ、別れむことを 兼て思へば 434 御吉野の よしのの滝に 浮かび出づる、泡をか玉の 来ゆとみつらむ 元永古今和歌集 御吉野の よしのの滝に 浮かび出づる、泡をか玉の 来ゆとみゆらむ 公任本古今集 御吉野の よしのの滝に 浮かび出づる、たまをかまたの ゆきとみつらむ ![]() |
解説右側は 使用字母 う め 宇免; 元永古今では「むめ」 かにはざくら 樺桜;(かばざくら) 桜の一種白色小花。他に上不見桜(うわみずざくら)のこととも。 京都・新潟では若い花穂を塩漬けにする。 かず 潜く; 水中にもぐる。 清原深養父 おがたまのき 小賀玉木; モクレン科の常緑高木、白色小花で芳香がある。 紀友則 「和」は「由」と間違えたもの 藻の花; 沼や湖、川などに生える藻の花。白い小さな花で水面に浮かべて咲き、すぐに散ってしまう。 公任本古今集; 伝藤原公任筆古今和歌集 「禮」は「礼」とすることもあり。 「與」は「与」とすることもあり。 |
現代語訳 解釈 解説及び使用字母へ
きのつらゆき 紀貫之;平安時代前期の歌人で歌学者でもあり、三十六歌仙の一人でもある。歌風は理知的で修辞技巧を駆使した、繊細優美な古今調を代表している。醍醐・朱雀両天皇に仕え、御書所預から土佐守を経て従四位下木工権頭に至る。紀友則らと共に古今和歌集を撰進する。家集に「貫之集」の他、「古今和歌集仮名序」、「大堰川行幸和歌序」、「土佐日記」、「新撰和歌(撰)」などがある。生年868年~没年945年頃 きよはらのふかやぶ 清原深養父;平安中期の歌人で、中古三十六歌仙の一人。清原房則の子で、清原元輔の祖父に当たり、清少納言の曾祖父でもある。官位は内蔵大允、従五位下。家集に深養父集がある。生没年未詳。 きのとものり 紀友則;平安時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人。宇多・醍醐両天皇に仕え、従兄弟の紀貫之らと共に古今和歌集撰者の一人であるが、集の完成を見ずに亡くなる。格調高い流麗な歌風で、古今集をはじめ勅撰集に64首入集。家集に友則集が有る。生年845年頃~没年905年。 こきんでんじゅさんぼく 古今伝授三木;通常は「をがたまのき」、「めどにけづりばな」、「かはなぐさ」の三種類。 めどにけづりばな 蓍に削花;蓍萩に付けた削り花。蓍萩はマメ科の萩の仲間の小低木状の多年草で、草地や路傍に普通に生える。紫条のある白い小蝶型花をつけ、若芽は食用にもした。 かはなぐさ 川菜草;川に生えている食用となる水草の一種か。或は川菜のことか。川菜は日本各地の沿岸で普通に見られる緑色の海藻で、アオサの類の総称。乾燥してふりかけとしたり、みそ汁の具にしたりする。 ページ ![]() |