丁子茶(ちょうじちゃ)

沈丁花に似た花を咲かせ、良い香りのする沈丁花科の丁子の木を煎じて煮出した煮汁で濃く染めた色一般的な茶色よりもやや赤味が失せ、黄味の有る茶色。香木染の為染め上った和紙には良い香りが有ります。又自然素材での煮出し染のため色幅にもかなりの差異があります。

丁子茶


媒染剤の違いによる色の出方(目安)

アルミ チタン

丁子色(ちょうじいろ)

沈丁花に似た花を咲かせ、良い香りのする沈丁花科の丁子の木を煎じて煮出した煮汁で普通に染めた色丁子茶色よりもやや赤味が失せ、黄味の強い茶色。

丁子色


香色(こういろ)

沈丁花に似た花を咲かせ、良い香りのする沈丁花科の丁子の木を煎じて煮出した煮汁で淡く染まった色媒染無しで染色して得られる。丁子色よりも黄味が失せ、やや赤味の有るベージュ色。

香色


薄香色(うすこういろ)

沈丁花に似た花を咲かせ、良い香りのする沈丁花科の丁子の木を煎じて煮出した煮汁で極淡く染まった色媒染無しで染色して得られる。香色を更に薄くした色、有るか無しかの色味。極薄ベージュ色。

薄香色


素色(しろいろ)

染色も漂白も行っていない素材のままの色。(或は当時は出がらしで煮出した煮汁で染めた極淡い色がそのように見えたものか)一般的には、未晒しの繊維の色。(生成り)自然素材の為色幅は多少あります。ここでの未晒しとは、薬品を使用しての漂白をしていないという事で、藁灰での灰汁出しや流水でのさらし程度の物はしろいろ(生成り)と表現しています。

素色