金沢本万葉集 (7寸1分5厘×8寸9分5厘)
万葉集・巻二 具引唐紙 極薄茶色『菱唐草』第一紙(清書用31枚目)
極薄茶色(ごくうすちゃいろ) 菱唐草
本文解説へ 唐紙の柄は 菱唐草 21.6cmx27.1cm |
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良く見ないと判らないぐらい柄がはっきりしておりません。実際の見え具合は中央上側の薄くグレーに見えている程度と為ります。 | 水色文字は使用字母 |
万葉集巻第二 相聞 難波高津宮御宇天皇代 盤姫皇后思二天皇一御作歌四首 或本歌一首 古事記歌一首 近江大津宮御宇天皇代 天皇賜二鏡王女一御歌一首 鏡王女奉レ和歌一首 内大臣藤原卿娉二鏡王女一時、鏡王女贈二内大臣一歌一首。 内大臣報二贈鏡王女一歌一首 内大臣娶二采女安見児一時作歌一首 久米禅師娉二石川郎女一時歌五首 大伴宿禰娉二巨勢郎女一時歌一首。 |
万葉集巻第二 さうもに 相聞 なにわのたかつのみや すめらみこと みよ 難波高津宮に天の下に治め給う天皇の代 いわのひめ み う た 盤姫の皇后、天皇を思びたてまつる御作歌四首 或る本の歌一首 古事記の歌一首 あふみのおほつのみや 近江大津宮に天の下に治め給う天皇の代 かがみのおほきみ 天皇、鏡王女に賜う御歌一首 鏡王女、和へて奉る歌一首 ふぢはらのまへつぎみ よば 内大臣藤原卿、鏡王女を娉う時、 うちのおほまへつぎみ 鏡王女の内大臣に贈る歌一首。 内大臣、鏡王女に報へて贈る歌一首 う ね め や す み こ ま 内大臣、采女安見児を娶きし時作れる歌一首 くめのぜんじ いしかわのいらつめ 久米禅師、石川郎女を娉う時の歌五首 おほとものすくね こせのいらつめ 大伴宿禰、巨勢郎女を娉う時の歌一首。 |
よば 娉う;妻を迎える ま めと 娶きし時;妻として迎える時。娶る時 |