金沢本万葉集 (7寸1分5厘×8寸9分5厘)
万葉集・巻三 断簡 具引唐紙 『二重亀甲紋』(清書用極薄茶色)
薄茶色(うすちゃいろ) 二重花亀甲紋
本文解説へ 唐紙の柄は 二重花亀甲紋(花亀甲) 前田家所蔵の万葉集巻三の断簡 四葉のうちの一部 21.6cmx27.1cm |
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良く見ないと判らないぐらい柄がはっきりしておりません。実際の見え具合は中央上側の薄くグレーに見えている程度と為ります。 | 水色文字は使用字母、 |
仙柘枝歌三首 羇旅歌二首 并短歌 譬喩歌 紀皇女御歌一首 造筑紫観世音寺別當沙彌満誓歌一首 太宰大藍大伴宿禰百代梅歌一首 満誓沙彌月歌一首 余明軍歌一首 笠女郎贈二大伴宿禰家持一歌三首 藤原朝臣八束梅歌二首 大伴宿禰駿河麿梅歌一首 大伴坂上郎女宴二親族一之日吟歌一首 大伴宿禰駿河麿即和歌一首 大伴宿禰家持贈二同坂上家之大嬢一歌一首 娘子報佐伯宿禰赤麿贈歌一首 佐伯宿禰赤麿更贈歌一首 |
やまひめつみのえ 仙柘枝の歌三首 た び ならび 羇旅歌二首 并に短歌 ひ ゆ か 譬喩歌 きのひめみこ 紀皇女の御歌一首 べっとう しゃみ まにせい 造筑紫観世音寺別當沙彌満誓の歌一首 太宰大監大伴宿禰百代の梅の歌一首 満誓沙彌の月の歌一首 よのみゃうぐん 余明軍の歌一首 かさのをとめ 笠女郎、大伴宿禰家持に贈れる歌三首 やつか 藤原朝臣八束の梅の歌二首 す る が ま ろ 大伴宿禰駿河麻呂の梅の歌一首 おおとものさかのへのいらつめ うから うた 大伴坂上郎女、親族と宴せし日吟へる歌一首 こた 大伴宿禰駿河麻呂、即ち和ふる歌一首 さかのうへのいへ おほいらつめ 大伴宿禰家持同じき坂上家の大嬢に贈れる 歌一首 をとめ さ へきのすくね あ か ま ろ こた 娘子、佐伯宿禰赤麻呂の贈れるに報ふる歌一首 また 佐伯宿禰赤麿、更贈れる歌一首 |
しゃみ 沙弥;出家して未だ正式の僧になっていない男子。剃髪したものの妻子があって在家の生活をする坊主。 うから はらから 親族;血のつながった人々。身内の人。兄弟 |