重ね継料紙 基本構成                  戻る 重ね継 一覧へ 
 本鳥製 具引紙 染紙
大中小切箔金銀砂子を散した装飾料紙が使われております。箔は金銀または青金を使用しており、ノゲを使用してあるものも御座います。台紙には具引唐紙、重ね継部分には極ウスイ雁皮紙を使用しております。濃淡の染紙4枚でほぼ台紙1枚分の厚さですので、階段状の厚みを気にすることも御座いません。破り継部分には、台紙とほぼ同じ程度の厚さの紙を使用しています。
予め吸い込み止めをしてある紙に、具を引いておりますので下敷無しで書がかけます。
本鳥の子紙に料紙加工を行った物で、通常は染紙よりもやや筆の抵抗感があり、微妙なざらつきも感じられます。

写真をクリックすると別色部分拡大が御覧に為れます。
重ね継 貼合せ部分 色襲5枚(2ヶ所)
濃青グレー(銀大中小切箔金銀砂子振り)から唐紙台紙(亀甲文)に向かって徐々に薄くなっている様子がわかります。こちらの物には、花鳥折枝金銀手書が施してあります。写真写りが悪いですが、実際の見え具合はもう少し良く見える程度と為ります。上記写真で12枚の料紙が使われております。

小色紙 重ね継部分

重ね継 貼合せ部分 色襲5枚(1ヶ所)逆色襲 重ね継 貼合せ部分 色襲5枚(1ヶ所)
特殊重ね継(淡色から濃色へ)        其の下は銀砂子磨出し
上記写真で9枚の料紙が使われております。
重ね継(濃色から淡色へ)   こちらが通常の重ね継です
上記写真で7枚の料紙が使われております。