巻子本古今和歌集 (7寸5分×12尺8寸)       戻る 『古今十三巻』巻子本 一覧へ 

   古今和歌集巻第十三 (両面加工)昭和初期の模写本

                                                                 水色文字は使用字母

              ひまわりからくさ
第十二紙  
     紺色 『向日葵唐草』
  古筆臨書 巻子本『古今十三巻』 第十二紙 向日葵唐草 (次へ)  
 縦22.7cmx横21.5cm





 古今十三巻 恋三



          平定文
672
  しらかはのしらずともいはじ
 
志良可波乃不知止毛以者之

 そこきよみ、ながれても   
 
楚己支與三、奈可礼天毛

 よにすまむとぞおもふ   
 
與爾寸万武止曾於毛不


          とものり
         
登茂乃理

673
  したにのみこふればくるし
 
志多爾乃三己不礼□久留之











□は「は」の脱字か

紺色に染められた具引唐紙です。唐紙柄は蝋箋の向日葵唐草です。写真は陰での撮影ですので、蝋箋が下地の色を拾って濃紺色に沈んで見えます。

殿上人;天皇より清涼殿の南面の殿上の間への昇殿を許された人達のこと。四位・五位以上の人々の一部、及び六位の蔵人が許された。上びと、上のをのこ、堂上(
とうしょう)などとも云う。
蝋箋の図柄は実際には中国からの舶来の唐紙の為、楼閣人とでも称したのかも?
漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記
拡大図 巻子本 古今和歌集巻第十三

    
   第十三紙      茶色 『雲鶴』           古筆臨書 巻子本『古今十三巻』 第十三紙 雲鶴 (次へ)
22.7cmx21.5cm
 古今十三巻 恋三



  たまのをの、たえてみだれむ
 
太末乃遠乃、多衣天三多礼无

  人なとがめそ      
 
人奈登可免處

674
  わが恋をしのびかねては
 
和可戀遠篠比兼天波

  足引の、山橘の色にいで
  
足引農、山橘乃色爾以天

  ぬべく          
  
奴部之

          読人しらず
          
讀人之良数

675
  おほかたは我名もみなと
 
於本可堂波我名毛美那止


 
  

茶色に染められた具引唐紙です。唐紙柄は白雲母の雲鶴紋です。写真は陰での撮影ですので、やや紫に映ってしまい柄が極薄の灰色っぽく沈んで見えてしまっております。

歌646~661及びこの間の詞書は欠番。 古今十三巻切としでどこかに断簡が眠っているのでしょうか?
漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記
            拡大図 巻子本 古今和歌集巻第十三
                          てんじょうびと
    
       第十四紙       黄茶色 『殿上人』 古筆臨書 巻子本『古今十三巻』 第十四紙 殿上人 (次へ)
                        縦22.7cmx横21.5cm
 







古今十三巻 恋三


   こぎいでなん、世をうみべ
   
己支以天南、世遠宇美部

  たに みるめすくなし
  
多爾美留女寸久奈之

            
さだふみ
            
定文

676
  まくらより 又知人も
  
万久良與利又知人裳

     なきものを、なみ
     
奈支毛□遠、奈三

      
あえず
  だせき不敢 もらし
  
堂世支不敢 毛良之

        つるかな
        
鶴佳名










□は「の」の脱字か

           
 黄茶色に染められた具引唐紙です。唐紙柄は蝋箋を施した『殿上人』です。第七紙のものと異なり人物の後ろは波模様(或は雲を現しているのでしょうか?)になっております。写真は陰での撮影ですので、蝋箋が下地の色を拾って薄黄茶色に沈んで見えます。

殿上人;天皇より清涼殿の南面の殿上の間への昇殿を許された人達のこと。四位・五位以上の人々の一部、及び六位の蔵人が許された。上びと、上のをのこ、堂上(とうしょう)などとも云う。
蝋箋の図柄は実際には中国からの舶来の唐紙の為、楼閣人とでも称したのかも?

漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記
           拡大図 巻子本 古今和歌集巻第十三
 

          第十五紙      水グレー色 『一重亀甲』
古筆臨書 巻子本『古今十三巻』 第十五紙 亀甲紋 (次へ)
                         縦22.7cmx横21.5cm
 古今十三巻 恋三



            いせ
            
以勢


682

  しるといへば まくら
  
志累登以部者末久良

  だにせでねしものを
  
多爾世天禰之毛乃遠

  きりならぬなのそら
  
支利奈良奴奈乃曾良

  にたつらむ
  
爾多川良武







   
水グレー色に染められた具引唐紙です。唐紙柄は黄雲母を施した『一重亀甲紋』です。第五、六、九紙の一重亀甲紋はいづれも白雲母を使用した唐紙ですが、第十一紙及びこの第十五紙の物は黄雲母が使用されております。即ち、茶~白色の物には白雲母で、青色系の物には黄雲母で柄摺りされております。写真は陰での撮影ですので、左下部分以外は柄が灰黄茶色に沈んで見えます。

歌677~681及び詞書まで欠番。 古今十三巻切としでどこかに断簡が隠されているのでしょうか?
漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記
                    拡大図 巻子本 古今和歌集巻第十三
          第十六紙     明るいグレー色 『雲鶴』
古筆臨書 巻子本『古今十三巻』 第十六紙 雲鶴紋 (次へ)
                         縦22.7cmx横21.5cm
 古今十三巻 恋三

この項には書写がされておりません



630~636の7首

646~661の16首

667~668の2首

677~681の5首

以上30首分が欠番歌


明るいグレー色(薄水グレー色)に染められた具引唐紙です。唐紙柄は黄雲母の雲鶴紋です。写真は下方より弱い光を当ててのの撮影ですので、雲母が光を反射して淡黄白色に見えます。光の届いていない上部は柄がグレーに見えておりますが、手に取ってみると淡い金色に輝いて見えます。

漢字の意味の通じるものは漢字で表記
一行は一行に、繰返しは仮名で表記
            拡大図 巻子本 古今和歌集巻第十三
          第十七紙     白色 『花襷』
古筆臨書 巻子本『古今十三巻』 第十七紙 花襷紋 (次へ)
                         縦22.7cmx横21.5cm
 古今十三巻 恋三




奥書用と思われますが、この項にも書写がされておりません
   

「禮」は「礼」、「个」は「介」、「爾」は「尓」、「與」は「与」、「弖」は「天」とすることも