半懐紙料紙　（８寸２分５厘×１尺２寸）　　　　　　　　　　
　（別）新鳥製　金銀摺　多色　琳派風　
金又は銀を地色とし異なる色の金銀で光琳柄に仕立てた装飾料紙で、５色を使用し霞雲状に金ボカシを施しております。
勿論、全面に墨が乗るように加工を施しております。
但し清書仕上げは施しておりませんので、細やかな表現を表すにはある程度の力量が必要となります事をご承知於き下さい。
新鳥紙に金銀彩料紙加工を行った物で､通常は染紙よりもやや筆の抵抗感があり､微妙なざらつきも感じられます。

金銀多色摺大色紙へ

銀地　『親子鹿』

親子鹿　写真をクリックすると部分拡大が御覧に為れます。

地を銀色（光の反射で白く靄がかかった様になっていますが、）で引染したものに、３ヶ所の版摺り（金・赤金、燻銀色）を施しております。更に、其々の色を表しているものは、金銀の極細かい粒子ですので、墨が沈まぬように別の加工が入れてあります。

半懐紙
異系色の金銀で変化を表現したタイプの料紙になります。通常は喧嘩しやすい色の組み合わせで渋い華やぎを醸し出そうとしたものです。
写真はストロボの光を拾ってしまい醜く写っているものも御座いますが、実物は白々しいこともなく、落着いた輝きにしてあります。

親子鹿（夫婦）

夫婦鹿部分です。（金摺）牡鹿と女鹿は薄赤金摺りです。首筋には銀砂子でぼかしを入れております。地は銀摺りですので、光を当てると反射を拾ってしまい靄が霞んだように見え辛くなります。 写真では不明確ですが、手に取ればちゃんと光沢も確認頂けます。

子鹿部分拡大

親子鹿（子鹿）

左上の子鹿部分です。（金摺）子鹿部分は金と銀それに極少量の赤金との混合色で描いております。 地は銀摺りです。かなり淡く映っておりますが、実際にはもう少し濃いです。