清書用 破り継 小扇面
(縦×横;4寸3分×9寸5分)
九十九折(曲路)
峠を歩いていますと、幾重にも曲がりくねった坂道に出くわすことが多々あります。あの先には何が有るの!という期待感と、あ〜まだまだ続くのかな!という倦怠感が見え隠れする感覚は誰しもが持ったことがあるのではないでしょうか。『つづらおり』と読みますが、昔の人は色々とおもしろい表現を遊んでいたものですね。ツヅラ藤の蔓に見立てた表現が語源らしいのですが、源氏物語の中、若紫の一節にも「ただこの九十九折(葛折)の下に・・・」とあります。此方は幾重にも曲の重なった小路の方なのでしょうが、移り変わる○○心の気配を感じ取って頂けますと面白くみられるのではないでしょか。
白台紙以外の色柄ピースを6枚使用しております。(通常の小扇面では3から4枚です)
― | | | ↓ 縦 4 寸 3 分 ↑ | | | ― |
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|―――――→ 上弦(長弦);9寸5分 ←―――――|
|――――→ 下弦(短弦);4寸4分 ←――――| . |
下弦〜弧天辺 |
淡色の染紙料紙の中に濃い目の料紙を曲路のように繋いでおります。又、白台紙との境界線の継には、葛藤に見立てた曲を使用しております。左下側が通常の白台紙(網代に小菊紋)です。 | 左下部分;九十九折と花鳥折枝金型打ちの一部です。 花鳥折枝金型打ちが見え辛くて申し訳御座いません。手に取れば、ちゃんとご覧いただけます。 |
資料館限定販売となりますが、一部やや難ありの品〜良品 800円〜1,600円(税込)。色柄には偏りが御座います。
数に限りが御座いますので、お越しの祭には予め御問合わせ頂く事をお勧め致します。
正規品の清書用については、お近くの書道用品店でお求めになれます。
九十九折(緑系) |