中扇面(源氏物語)　（１尺１寸３分×５寸１分）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　源氏物語絵巻風、金銀彩・破り継料紙　茶色系１６(三色霞ぼかし)

通常の具引唐紙台紙の代わりに源氏物語絵巻の詞書部分を模して、扇面用にアレンジした臨書用紙を台紙として用いた中扇面の破り継料紙になります。清書用で、かな細字用としての装飾料紙となっております。源氏物語の臨書用扇面料紙としてはもちろん、その他これ迄に無い雰囲気の新たな破り継料紙として、作品用の料紙にもご使用になれます。新たな世界観を表す個展用としてのご利用にもお勧めです。平安文化の中での生き様を描いた当時を想定して、雅な世界と心のうらを想像しながら、色々な作品に仕立てて頂けますと幸いです。

清書用です。タイプは色々御座います｡
写真は三色霞ぼかし(タイプ１)で、赤紫色ぼかし+銀灰色ぼかし+ﾍﾞｰｼﾞｭの地色をしたベースの料紙(=台紙)に茶色系の破り継紙片を継いだ扇面料紙になります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

かな書清書用　　三椏入り雁皮　染、3色ぼかし又は金銀ぼかしをあしらい金銀の大小切箔箔または粗い砂子を施しております。 粗い砂子のものには、燻銀ボカシも施しております。箔の上にも墨が乗るよう加工してあります。

破り継中扇面（クリックで部分拡大へ） 　（茶系色；　源氏物語絵巻風　） 資料館価格　４１８０円

中扇面・左側破り継部分（花鳥折枝金型打） 破り継中扇面   右側部分拡大へ 中央部分拡大へ 破り継中扇面 源氏物語絵巻風 松枝・草藤・蝶々・千鳥 芒・女郎花・蓼・紅葉 この辺りの中央に銀ノゲ クリアファイル無での 見え方へ

台紙は源氏物語絵巻風三色ぼかしに金銀大小切箔粗い金銀砂子振り、そして銀ノゲを施したもので、 破り継を行った後更に花鳥折枝金型打ちを施したものとなります。大切箔の中に見られる格子の目状の筋は布目入の跡になります。 台紙の料紙には淡い赤紫色のぼかしが見えます。

中扇面・右側破り継部分（花鳥折枝金型打） 破り継中扇面  左側部分拡大へ 中央部分拡大へ 破り継中扇面 源氏物語絵巻風 松枝・竜胆・柳・千鳥 吾亦紅・蓼 この辺りの中央左寄りに銀ノゲ

赤紫と灰色の霞ぼかしです。上側にやや鈍く金褐色に見えますのが金の小切箔砂子です。 中央灰色部分に鈍い銀灰色に見えますのが銀大中切箔砂子､下側に見えます栗梅色紙片に施されているのは銀小切箔金砂子となります。 銀ノゲは、写真下側中央やや左寄りに確認出来ます（栗梅色破り継部分の左側で銀灰色ぼかしの左下側）。

破り継中扇面（クリックでもとの一覧画面へ） 破り継中扇面（台紙部分）

中央上側に微かに金色に輝いて見えますのが粗い金小切箔金砂子です。写真の下の方に点々と見えますのが金銀の中切箔です。 右上側に鈍金色に見えますのが金小切箔､右下の方に見えます鈍く銀灰色に光っておりますのが粗い銀砂子と銀大小切箔になります。 銀ノゲは影となって見えにくいのですが、写真左側下に鈍い銀色で微かに確認出来ます。右下側銀大小切箔の下側にも有ります。 赤紫と銀灰色のぼかしに地色は淡いベージュ色で施されております。

破り継中扇面(クリアファイル無での見え方)

破り継中扇面・茶色系１６(台紙は源氏物語絵巻風三色霞ぼかし)　古代紫+灰色+ﾍﾞｰｼﾞｭ　 金砂子磨出しは純銀を金色加工した非常に細かい粉状の砂子を蒔いて、版木の上から柄だけを鏡面状に磨いて柄出しした物になりますが、 破り継ではその料紙の一部を使用する為、写真の様な柄の無い部分も発生することも在ります。 破り継部分の色は、左下側が濃海老茶、右上側が上から亜麻色・香色・栗梅色

破り継中扇面(クリアファイルでの見え方)

破り継中扇面・茶色系１６(台紙は源氏物語絵巻風三色霞ぼかし)　古代紫+銀灰色+ﾍﾞｰｼﾞｭ　 （クリアファイルでの撮影です、銀灰色ぼかしの発色具合は光の反射と銀泥とｸﾞﾚｰ色との混ざり具合によって異なり、色々に見える場合があります。） 銀灰色のぼかしですが、金銀箔の輝きを写そうとすると鈍い輝きさへも見えなくなってしまいます。銀灰色のぼかしは淡い灰色に辛うじて確認できます。 霞ぼかしは源氏物語絵巻に度々現れる表現方法の加工で、近くでぼんやりと霞む霧か靄をイメージして描いたものと思われ、 当初は淡い銀泥で薄っすらと白銀色に輝いていたと思われます。

破り継中扇面(古代紫と銀灰色の霞ぼかし部分の拡大) 破り継中扇面   破り継中扇面 茶色系16 三色霞ぼかし部分 銀小石の奥には 銀灰色のぼかし 左隅には 赤紫色ぼかし 花鳥折枝金型打 松枝・竜胆・柳・千鳥 吾亦紅・蓼 破り継中扇面　参考　茶色系１６（三色霞ぼかし）地色は薄いﾍﾞｰｼﾞｭ色 （クリアファイルでの撮影です、銀灰色霞ぼかしの発色具合は光の反射と銀泥と煤との混ざり具合によって異なり、色々に見える場合があります。） 銀灰色の霞ぼかしも光を受ければ極微かに輝いて見えます。花鳥折枝金型打もちゃんと輝いて見えますのでご心配なく。 源氏物語絵巻では銀泥でぼかしを入れていた部分の殆んどは、銀が黒く焼けていて暗灰色になってしまっております。

破り継中扇面(花鳥折枝金型打の輝く様子) 破り継中扇面   破り継中扇面 茶色系16 三色霞ぼかし部分 銀小石の奥には 銀灰色のぼかし 左隅には 赤紫色ぼかし 花鳥折枝金型打 松枝・草藤・蝶々・千鳥 芒・女郎花・蓼・紅葉 破り継中扇面　参考　茶色系１６（三色霞ぼかし）地色は薄いﾍﾞｰｼﾞｭ色 （クリアファイルでの撮影です、銀灰色霞ぼかしの発色具合は光の反射と銀泥と煤との混ざり具合によって異なり、色々に見える場合があります。） 銀灰色の霞ぼかしは銀ノゲの輝きを拾ってしまった為に殆どぼかしが無いように写ってしまっております） 花鳥折枝金型打が輝いて見えるように撮影してますので、金銀箔はやや色が飛んでしまっております。 左側下の海老茶色の破り継紙片には銀大小切箔銀砂子磨出し『菱唐草』が施されております。

溪雨資料館にて”一部やや難あり”のものを　２２００〜３３００円（税込）でお分け致しております。数に限りが御座いますのでご了承ください。