巻子用破り継料紙　（1尺×３尺）緑系１０　　　　　　　　　　　
　雁皮製　具引唐紙(色台紙)　花鳥折枝金銀砂絵
金銀中小切箔を散した装飾料紙が使われております。花鳥折枝金銀型打、銀ギラ色打、ボカシ唐草金銀砂絵風等の加工が施されております。
巻素用の破り継で、1枚1枚手張りで作成しております。同色系７と同色系８とが繋がる様に作成しております。写真を良〜く見て下さい。ここでひょっとしたらと思った方は流石です。実は左右を入れ替えても繋がるようになっております。ところがこれが、作るとなると中々大変でして、失敗しないよう大いに気を使いながら張合わせてゆきます。そして最後は整形する時です、天地左右をキチンと断裁しないと繋がらないようになってしまいます。（実はこれが一番難しいことなのですが）

	1尺×３尺 緑系10（斜め上下隅・ 両継）
緑系１０　1尺ｘ3尺　斜め上下隅・両継　緑色系の濃淡色違い７枚の破り継紙片を繋ぎ合わせております。 染紙紙片には金銀青金大小切箔砂子ノゲを鏤めて、王朝文化の煌びやかな豪華さを醸し出しています。 具引唐紙色台紙の柄は丸唐草で、花鳥折枝金型打を施し、絵柄の所々に銀砂子でグラデーションをあしらっています。台紙の色は極薄緑になります。

緑系部分拡大　　

	左下側破り継部分 花鳥折枝金銀袷型打
緑系10　左下側破り継部分 花鳥折枝金銀砂絵風を施してあります。｡実際の見え具合よりも暗く写ってしまいました。 色台紙の地色は薄い緑灰色で唐紙柄は『七宝紋』です。	一寸判り難いのですが、花鳥折枝金銀砂絵風が破り継の上側に施してあります。

拡大図　部分

	右下側破り継部分 花鳥折枝金銀砂絵風 青金（緑色に光る金）と銀砂子、燻銀と金泥の混合で立木と萱を描いています
緑系10　右下側破り継部分 台紙は七宝紋・金砂子を散りばめております。左端の破り継紙片には銀砂子磨出し（柄は網代に小菊紋）が施してあります。　　　地色はうす緑ｸﾞﾚｰです。	右下側部分・花鳥折枝金銀砂絵風（陰の状態での見え方） 台紙は丸唐草
	中央台紙部分 花鳥折枝金銀袷型打
緑系10　中央台紙部分 花鳥折枝金銀袷型打を施してあります。金泥の花鳥折枝柄をベースに銀泥で一つの柄に見える様に合わせた柄になっております｡実際の見え具合よりもかなり画像が荒れて写ってしまいました。ご了承下さい。 色台紙の地色は薄い緑灰色で唐紙柄は『七宝紋』です。

反対側でも繋がります