SOUSYOKURYOUSI・SOMEGAMI
古筆に見られる臨書用紙の染紙の数々です。
和紙の漉かれた初期の頃は「生成り」と云って樹木の繊維の色をした薄黄茶色をした紙が殆どで、ゴミや塵の入った雀斑だらけの物も少なくありませんでした。
中でも白い紙の物は貴重で何度も冷水に晒して白くした紙は大変高価で、書を嗜む人々の憧れの対象でした。その後草木の煮汁で染めた染紙が出来るようになると、よりカラフルなものが求められるようになり、御公家様のご要望に応えようとして様々な試行錯誤の結果
古筆に見られる様々な色の染紙が誕生したのでした。どうぞ、心行くまで臨書をお楽しみ下さい。(写真は関戸古今集)
カテゴリ一覧