清書用 臨書用紙

十五番歌合せ 抜粋 昭和7年模写巻子本 
写真は七番ですが、初めの歌は異なる2枚の料紙にまたがって書写されております。
歌合せの歌詞についてはこちらをご覧ください。

巻子本 『十五番歌合』 (七番) 友則・清正
昭和7年模写-料紙は具引ローセン 蜜柑茶色『大丸唐草』

                                             水色文字は使用字母 黄色文字は前項に有                   現代語訳

巻子本 『十五番歌合』 (七番・ 友則) 部分

七番        友則       

遊不散禮波 散保乃可□良乃 可者幾里耳
      止裳末止波世留 知止利奈久那里


夕されば 佐保の川原の 川霧に
    友まどはせる 千鳥なくなり


    清正

安末徒可世 布計為乃宇良仁 為留多川乃
      奈止可久毛為仁 可部良佐留部幾


天つ風 ふけ井の浦に ゐる田鶴の
    などか雲ゐに 帰らざるべき






□は脱字と思われる部分。
   友則

夕方になると佐保川の河原に霧が立ち込めて、友の心を動揺(ざわつかせる)させるかの様に多くの千鳥が鳴いているよ。





   清正

天上の風よ噴井の浦にいる鶴は、どうして空の彼方に帰らないのだろうか(いや帰るべきであるよ。)

友則(紀友則)
清正(藤原清正)  


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