公忠集第五紙料紙、ギラ(雲母)引唐紙『七宝紋』の部分の清書用臨書用紙になります。七宝紋は一つの紋が隣接する他の紋と柄の一部を共有する輪違の七宝繋ぎとなっている柄になります。紋の中に花柄と葉の簡略化された図案で、唐草柄とは異なり紋と呼んでおります。紋を摺り出した料紙も唐草を摺り出した料紙も共に唐紙と呼びます。全体的に柄としてはすっきりとしているので圧迫感も感じられませんので墨を乗せ易いから紙と成ります。公忠集そのものには裏面にも歌が書かれておりますが、表面のみの加工ですので表面のみの使用と御承知おきください。裏面にも墨入れをすることは可能ですが、裏面を使用するには力量が必要となります。裏面の歌の臨書をご希望の場合には具引唐紙『鉄線唐草』(花鳥折枝)又は同じ柄、若しくは白具引(花鳥折枝)をご用意ください。
書手本
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ギラ引唐紙(白母引地胡粉柄) 『七宝紋』(公忠集)書手本 縦6寸7分、横1尺5分5厘 第五紙 歌番号は公忠集での通し番号 青色文字は使用字母 解釈(現代語訳)へ
「爾」は「尓」とすることも。 現代語訳 解釈 解説及び使用字母へ
月の宴;陰暦八月十五日と九月十三日の月を眺めて賞美すること。団子・芒・女郎花・里芋・枝豆・柿・栗等をお供えして酒宴を催したり、歌会などを開いたりする。 かもり かにもり フキアエズノミコト あめのおしひとのみこと はうき はら かんもりのむらぢ 掃部;蟹守の転。豊玉姫尊がウガヤ葺不合尊を生むとき、産屋を立ててそこを天忍人命が箒で蟹を掃い、掃守連の祖となった故事により掃部司(大蔵省に属する官吏)の略語。後に内掃部司と統合して掃部寮となる。 37 の ど 「春の陽(日)の長閑けき浦を漕ぐ舟は、水底さへぞ静かなりける」 春の陽の当たる長閑な日に静で穏かな入江を漕ぎ行く舟は、水の底までもが静で穏かであったという事ですよ。 ページ ![]() ![]() ![]() |