本鳥の子 染唐紙『渦の波』 (清書用臨書用紙)
2色部分ぼかし ≪水面≫

染唐紙 『渦の波』
染唐紙 『渦の波』 金銀袷型打 (全懐紙)
この料紙は三十六人集中の具引唐紙『渦の波』部分を全懐紙版にしたものです。海でしょうか、川でしょうか、荒れる水面に見え隠れする岩肌を表現したものとなります。紙の素材の輝きを生かすために、淡いぼかしを施した染唐紙としております。


 染唐紙 『渦の波』  左下部分拡大 染唐紙 『渦の波』  水グレー色 拡大へ
薄水グレー色
 左下部分 岩肌と渦の波 金銀袷型打  
淡く白っぽく見えている処がギラ型打部分(薄渋茜色の染地に白雲母で波柄型打)で、それよりもやや濃く見えている部分が極薄渋茜色〜渋茜色のぼかしの地色部分です。ぼかした辺りに大きめの金銀砂子を散し、水しぶきが散っているかのような雰囲気を作り出しています。
 


染唐紙 『渦の波』  右下部分拡大 
 
 右下部分 岩肌と渦の波 金銀袷型打 
銀型打ち部分は燻銀と銀の混合です。写真の右側では光の影響で柄が見えにくくなっておりますが、光量が足りないところではギラ型打ちは柄が見え難くなります。
 


染唐紙 『渦の波』  右上部分拡大 
 右上部分 岩肌と渦の波 金銀袷型打  ここは小さな岩です。


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