装飾料紙 金銀泥下絵『安宅切』 大色紙(8寸5分×9寸2分)    戻る 装飾料紙(金銀泥下絵)『安宅切』 一覧へ

本鳥製 装飾料紙 純金銀泥下絵 (暈し・雲紙その他)清書用

和漢朗詠集の書写本で藤原行成筆と伝えられている安宅切の臨書用紙になります。書写用の料紙としては西本願寺本三十六人集にに並ぶほどの美しい装飾が施された料紙になります。実物の安宅切は一紙、横約八寸前後・縦約九寸二分の大色紙大の料紙で元は巻子本です。隣同士の料紙にまたがって下絵が施されており、料紙を繋いだ状態で泥書が施されたものと推察できます。安宅切には金銀切箔砂子が施されておりますが、本料紙では金銀切箔は施しておりません。(書き易さを優先した為でありその点ご了承ください。勿論中小切箔を施したタイプの物も御座います。)今回の写真は約三十年程前に製作された物で純金銀泥を使用している為、一部に銀焼け部分が御座いますがご了承下さい。

金銀泥下絵の上にも墨が乗るように加工してあります。(墨の乗り具合はこちらを参考にして下さい。)
清書用加工を施しておりますので、運筆、墨の使い方等の表現方法も行い易くなっております。
 

水灰色(藍白)

写真をクリックすると部分拡大が御覧に為れます。
本鳥の子製 染・内雲ぼかし 金銀泥下絵 『州浜に菅』 (水灰色) 部分拡大へ 
 安宅切(和漢朗詠集)
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『安宅切』 金銀泥下絵 大小切箔ノゲ振 第十紙 (水灰色) 拡大へ
淡色染水灰色の地色に薄藍色で内曇りのぼかし染を施し更に金銀泥下絵を施した料紙です。中央よりやや下側上向きに少しうねったように斜めに隈ぼかし、下側には横裾に二重の内曇りを施しています。下側右端と左端とに二か所の州浜(金泥で二ヶ所)、上側やや左に銀泥で一か所の州浜と金泥で菅が描かれ、中央には五羽の千鳥と四羽の千鳥が飛んでおります。そして上側右端中空には金泥で菅が描かれております。申し訳ございません、写真では金泥の州浜及び菅の柄が分かり難いですが、陰での見え方によるもので実際の見え具合は手に取ると煌びやかな輝きが感じられて柄もハッキリ見えるように為ります。
 

大色紙(8寸5分×9寸2分)

本鳥の子製 染・内雲ぼかし 『州浜に菅』 (水灰色) 左上側部分拡大 
上部左側部分  隈ぼかし『州浜に菅』(安宅切)              水灰色(藍白)

左端下隅に極僅かだけ隈ぼかしの様子です。上部に銀泥で州浜が一か所、金泥で菅が描かれております。中央部分の左端に千鳥が四羽左を向いて飛んでおります。(内庭は映っておりません)右下側に五羽の千鳥が、右を向いて群れで飛んでおります。

本鳥の子製 染・内雲ぼかし 『州浜に菅』 (水灰色) 中央下側部分拡大 
中央下側右端部分  金銀泥下絵 内曇り 『州浜に菅』(安宅切)           水灰色(藍白)

右端部分には金泥で一ヶ所の州浜及び左端にも金泥で一ヶ所の州浜、そして左端金泥州浜に菅が描かれております。その下には横裾に大きく波打って状態で藍色の内曇りです。
ご心配なく!
手に取るとこの写真の様に金の柄部分の輝きがハッキリと感じられます。
 
 

本鳥の子製 染・内雲ぼかし 『州浜に菅』 (水灰色) 下側左端部分拡大 
 下左側部分(弱い光を当てた状態での見え方)  内曇り 銀泥下絵 『州浜』(安宅切)    水灰色(藍白)

下側部分には左端に金泥で一ヶ所の州浜及び右端に金泥で一ヶ所の州浜、そして左端金泥州浜には菅が描かれております。
その下側には横裾に二重の内曇りを施しております。

ご心配なく!
手に取るとこの写真の様に金の柄部分の輝きがハッキリと感じられます。(少し斜めから写しております。)
 


本鳥の子製 染・内雲ぼかし 『内曇り』 (水灰色) 下側部分拡大 
下右側部分(弱い光を当てた状態での見え方)  内曇り 銀泥下絵 『州浜』(安宅切)    水灰色(藍白)

下側部分には左端に金泥で一ヶ所の州浜及び右端に金泥で一ヶ所の州浜、そして左端金泥州浜には菅が描かれております。
その下側には横裾に二重の内曇りを施しております。

ご心配なく!
手に取るとこの写真の様に金の柄部分の輝きがハッキリと感じられます。