鳥の子製31-2 全面金銀彩（金銀砂子磨出し）浮雲風

装飾料紙　全面金銀彩『金銀砂子磨出し浮雲風』花鳥折枝金型打　　　　　 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　全懐紙（1尺２寸×1尺６寸５分)　

鳥の子製　ｳｽｲ具引　中濃色　金銀中小切箔金銀砂子振　
　　　　　　　　　　　　　　　
中濃色に染めた薄い具引で、金銀砂子切箔を全面に鏤めて清書用に仕立てた装飾料紙です。紙面の全体に金銀砂子で浮雲風の磨出しを小さな2～3か所の塊で少し斜めの全体に散らばるように施しております。
金銀の中小切箔をやや多めに天地に配し、中央部分には金銀又は金銀青金の小切箔を無数に鏤め、やや淡目の部分とやや濃目の部分を不規則に作り出した磨出用砂子で幻想的な雰囲気を醸し出してみました。薄い具引きですので、染の物に比べて極僅ですが筆の抵抗が感じられるように仕上げてあります。箔や砂子の上にも墨が乗るように加工してあります。（墨の乗り具合はこちらを参考にして下さい。）
清書用加工を施しておりますので、運筆、墨の使い方等の表現方法も行い易くなっております
　
渋草色

写真をクリックすると部分拡大が御覧に為れます。

鳥の子製　中濃色染　『金銀砂子磨出し』　（渋草色）　部分拡大へ　磨出柄『二重複丸紋唐草』

中濃色染の薄い具引で金銀砂子磨出しと金銀の大中小切箔砂子を散らした料紙です。左上部斜めに金銀の浮雲、右下部斜めに金銀の浮雲、その周りには金銀中小切箔を施し、天地にやや多くそして中間部分には金銀の星屑をやや少なめに施しております。浮雲部分には磨出しを施しており、更に全体に花鳥折枝金型打を施したものとなります。申し訳ございません、写真では磨出しの柄が分かり難いですが、実際の見え具合は手に取ると煌びやかな輝きが感じられて柄ももう少しハッキリ見えるように為ります。

全懐紙

鳥の子製　中濃色染　『金銀砂子磨出し』　（渋草色）　右上部分拡大　磨出柄『二重複丸紋唐草』

右上部分　　金銀砂子磨出し『浮雲風』（丸唐草）　　　　　　　　　　　　　　渋草色

上側横裾に金銀の中小切箔を配し、その下側に金銀青金極小切箔を小集団に撒くことで煌めく星雲の様子も表現した物です。磨出風砂子は通常よりも淡目の部分とやや濃目の部分とに蒔いて、揺らめきを醸し出すようにしたものです。磨出しの柄は丸唐草です。煌びやかな世界を感じて頂けると幸いです。
光を反射し過ぎているのでやや判り辛いですが、「二重複丸紋唐草（丸唐草）」の磨出しが施してあります。

鳥の子製　中濃色染　『金銀砂子磨出し』　（渋草色）　右下部分拡大　磨出柄『二重複丸紋唐草』

右下部分　　金銀砂子磨出し『浮雲風』（丸唐草）　　　　　　　　　　　　　　　渋草色

右下部分の斜め交叉砂子です。こちらは光が弱過ぎなのでやや判り辛いですが、「二重複丸紋唐草（丸唐草）」の磨出しが施してあります。
ご心配なく！
手に取ると金銀の柄部分の輝きがハッキリと感じられます。

鳥の子製　中濃色染　『金銀砂子磨出し』　（渋草色）　左上部分拡大　磨出柄『二重複丸紋唐草』

左上部分（陰での見え方）　　金銀砂子磨出し『浮雲風』（丸唐草）　　　　　　　　渋草色

うっすらと確認できる磨出しの柄は「二重複丸紋唐草（丸唐草）」です。
粉状の金銀砂子が浮雲状に施してあります。
ご心配なく！
光を反射が弱くて金銀砂子のきらめきも少ししか感じられませんが、
手に取ると確りと金銀の輝きが感じられます。