三十六人集・断簡 石山切
貫之集(下) 具引濃色染 金銀砂子切箔 (清書用臨書用紙)
具引紙 『濃色赤茶』 花鳥折枝金銀袷型打 (半懐紙)
金茶をやや赤くしたように染め上げられた鳥の子紙に金銀の砂子切箔を全面に鏤めた優美な料紙です。更にその上から金銀泥で花鳥折枝をあしらっております。金銀のきらめきがまるで天空の星屑の様に立体感を持って遥か彼方にまで続いている様に感じ取って頂けたなら幸いです。
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中央上側部分 具引濃色 花鳥折枝金銀袷型打 銀が光を反射し過ぎて、必要以上に白く飛んでしまっています。 金銀袷型打の金色は金箔に比べて鈍い光になっております。原因は色々と考えられますが、この臨書用紙につきましても同様に鈍い光と成る様金泥を調合しております。 全面に金銀の小切箔と砂子を散らした染紙料紙です。 |
伊勢集 書 |
左下陰部分 花鳥折枝金銀袷型打 白っぽく見える部分が銀箔、やや黄色っぽく見えるのが金箔です。銀箔と銀泥の色の違いがお解り頂けますでしょうか。 箔は表面が鏡状、泥は非常に細かい砂子の粒ですのであちこちに光を散乱する為です。 金茶黒く見えるのが花鳥折枝金銀袷型打の金型打部分です。 |