己上延喜十七年仰によりてたて
まつる御屏風うた 雪中のすき
のおなしおほせ
157
ゆきのうちに みゆるときはば みわやまの、やどのし
るしの すきにぞありける
すずかやま
158
おとにきく いせのすずかの やまのはの、はやくより
わが こひわたるきみ
まとかた
159
あづさゆみ いるまとわたに みつし
ほの、ひるはありかたみよるを
こそまて
あじろのはま
160
しほみては いりえのみづも ふかやめの、あじろのはまに
よれるおきつなみ
うはせかは
161
うはせ川 したのこころも しらなくに、
ふかくもひとの たのまるるかな
はりかは
162
からころも ぬふはりかはの あをやぎの、いとよりかくる
はるやみにこむ
たけかは
163
もみぢばの なかるるときは たけかは○、ふちの
みどりも いろかはるらむ
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己上延喜十七年仰爾與利天堂天
末川留御屏風宇太 雪中乃春支
能於奈之於保勢
157
由支乃宇知仁美由留止幾盤々美和也万能、也止乃之
留之乃 須支爾所安利計ル
寸々可也万
158
於止仁支久以世乃寸々可乃也万乃盤乃、波也久與利
和可 己比和多留幾美
末止可太
159
安川左由美以留万止和多爾美川之
保乃、比留八安利可多美與留遠
己所万天
安之呂乃者万
160
志本身天盤 以利衣乃美川毛 婦可也女乃、安之呂乃者万仁
與礼留於支川那美
宇盤世可波
161
宇盤世可川 之多乃己々呂毛 之羅那久爾
不可久毛比止乃 多乃万留々可那
者利可盤
162
閑良己呂毛 奴不者利可盤乃 安遠也幾乃、以止與利可久留
者留也身仁己武
堂計可盤
163
裳美地盤乃 那可留々止支盤 堂个可盤□、不知乃
三止利毛 以呂可者留良无
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