19
いその神 ふるきみやこの ほととぎ
す、こゑばかりこそ むかしなりけれ
20
ぬししらぬ かごぞにほへれ あきののに
たがぬきかけし ふぢばかまそも
21
かがみやま やまかきくもり くもれども
もみぢあかくぞ 秋はみえける
天皇の宮たき御らむしお
はしましたる御ともにさぶら
ひてたきをたいにてつか
まつれる
22
あきやまに まとふこころを みやの
たき、たきつしらあはに 今日やはて
なむ
延喜の御時はやまいるべしとつ
かはしたりければすなはち
(まいりておほせごとたまはれる
人のもとに)
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19
以曾能神 不留支見也己能 本止々幾
春、己恵波可利己所 武加之奈利遣礼
20
奴之々良奴 加己所仁本部礼 安支乃々爾
堂加奴幾可計志 不知波可万所毛
21
加々美也万 也万可幾久毛利 久毛礼止毛
毛見知安可久所 秋盤三盈計留
天皇能宮多幾御良无志於
波之万志多留御止毛仁不良
飛天多幾遠堂以爾天川可
末徒礼留
22
安幾也万仁 万止不己々呂遠 美也能
堂幾、堂幾川志良安者仁 今日也波天
奈武
延喜能御時者也末以留部之止徒
加盤之多利遣礼盤春那盤知
(末以利天於保世己止多万者礼留
人乃毛止仁)
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