巻子本 秋萩帖 (7寸8分2厘×27尺9寸4分)
所在不明歌集(題名のない歌集) (両面加工)昭和初期の模写本
万葉集・寛平御時后宮歌合・古今和歌集・後撰和歌集・古今六帖などから撰出したと思われる鈔本の一巻である。巻頭の第一紙に秋歌2首、第二紙以後に冬歌28首、その後雑歌18首の計48首が納められており、末尾六葉には王羲之の尺牘11通分も臨写されている。この巻子本は元存在していた『淮南子』の巻子本の裏に『いちじろく今日ともあるかな・・・』以下を臨写した私用の秘蔵本である。(最初の一葉は当時の臨写前の原本か?)