貫之集・上10 装飾料紙（第十三紙）『特大切箔ノゲ散し』　半懐紙

三十六人集貫之集上　隈ぼかし・特大切箔ﾉｹﾞ　清書用臨書用紙(半懐紙)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（叢雲ぼかし）
装飾料紙　叢雲ぼかし（薩摩芋ぼかし）　特大金銀切箔ノゲ散し　花鳥折枝銀草色袷絵

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特殊隈ボカシ（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。
装飾料紙　叢雲ぼかし　半懐紙	装飾料紙　第十三紙用叢雲ぼかし　半懐紙書手本拡大へ
特殊隈ボカシ（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　半懐紙金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。
装飾料紙　叢雲ぼかし　右上側部分	装飾料紙　叢雲ぼかし　右上側部分この部分の書手本へ
特殊隈ボカシ（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　右上側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。花鳥折枝は燻銀泥と草色で描かれております。	装飾料紙臨書用紙　半懐紙
装飾料紙　叢雲ぼかし　右下側部分	装飾料紙　叢雲ぼかし　右下側部分この部分の書手本へ
特殊隈ボカシ（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　右下側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙臨書用紙　半懐紙
装飾料紙　叢雲ぼかし　左上側部分	装飾料紙　叢雲ぼかし　左上側部分この部分の書手本へ
特殊隈ボカシ（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　左上側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙臨書用紙　半懐紙
装飾料紙　叢雲ぼかし　左下側部分	装飾料紙　叢雲ぼかし　左下側部分この部分の書手本へ
特殊隈ボカシ（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　左下側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙臨書用紙　半懐紙
書手本　叢雲ぼかし　右上側部分	書手本　叢雲ぼかし　右上側部分この部分の臨書用紙へ
書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　右上側部分薩摩芋の様なぼかしの外側に芋側にぼかしが消えて行く様に隈ぼかしが描かれております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
書手本　叢雲ぼかし　右下側部分	書手本　叢雲ぼかし　右下側部分この部分の臨書用紙へ
書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　右下側部分薩摩芋の様なぼかしの外側に芋側にぼかしが消えて行く様に隈ぼかしが描かれております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
書手本　叢雲ぼかし　左上側部分	書手本　叢雲ぼかし　左上側部分この部分の臨書用紙へ
書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　左上側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
書手本　叢雲ぼかし　左下側部分	書手本　叢雲ぼかし　左下側部分この部分の臨書用紙へ
書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　左下側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
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花鳥折枝銀草色袷型打部分拡大	装飾料紙臨書用紙　半懐紙

書手本

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装飾料紙　隈ぼかし　特大切箔ﾉｹﾞ散し　書手本　第十三紙　縦6寸7分、横1尺5分5厘

歌番号は貫之集での通し番号　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青色文字は使用字母　　　　　解説・現代語訳へ

153
　（ひさしくもにほはむとてやむめの花いと）
　はるをかねてやさきそめにけむ
154
　いとをのみたえすよりいたすあを
　やぎを、としのをながきしるしとぞみる　
155
　さくらよりまさるはななきはるなれ
　ば、あだしくさきをものとやはみる
156
　ふぢの花さきぬるをみてほととぎす
　またなかぬからまたれけるかな
157
　あしひきのやましたしげき夏くさの
　ふかくもきみを思こころか
158
　とこなつのはなをしみればうちはへて
　すくす月日のかずもしられず
159
　こふるものなくてみるべくわがやどの
　はぎのもとにもしかはなかなむ
160
　かりにのみ人のみゆればをみなへし
　いろのたもとぞ露けかりける
161
　こころとてちらぬだにこそをしからめ
　などか紅葉にかぜのふくらむ
162
　もみぢせぬくさきにもにぬたけの
　(みぞ、かはらぬもののためしなりける)

153
　（比左之久毛二本八武止天也武女乃花以止）
　者類遠可禰天也左支曾女爾个無
154
　以止遠乃三多衣須與利意多春阿遠
　也支遠、止之能乎奈可支志留之止曾美留
155
　佐久良與利満左留者那々支者留奈禮
　者、安太之久左支遠毛能止也八美留
156
　不知乃花左支奴留遠美天保止々幾須
　末多那可奴可良末多礼个留可奈
157
　安之比支乃也末之太志个支夏久左乃
　不可久毛幾三遠思己々呂可
158
　止己奈川能者那遠之美礼者有地八部天
　須久春月日乃加須毛之良礼春
159
　己不留毛能奈久天美留部久和可也止乃
　者支乃毛止仁毛志可波奈可奈无
160
　加里爾乃三人乃美由礼者遠美奈部之
　以呂能多毛止曾露个可利計留
161
　己々呂止天知良奴太爾己曾遠之可良女
　奈止可紅葉爾可世乃不久良无
162
　毛美知世奴久左支爾毛仁奴多个能
　(美所、可波良奴毛乃々太女之奈利計留)

「礼」は「禮」とすることも。
「爾」は「尓」とすることも。
「个」は「介」とすることも。
（　）は次項にあり。

　　　　　　　　　　現代語訳　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　解説　　　　　　　　　　　解説・使用字母へ

153
「久しくも匂はむとてや梅の花いと　春を兼ねてや咲き初めにけむ」
長い間でも彩続けようと思っているのか、枝垂れ梅の長い花糸の様に、この世の春を兼ねて咲き始めていたのだろうか。

154
「糸をのみ絶えず縒り出だす青柳を　年の緒ながき標とぞみる」　
細長い枝ばかりを絶えず垂らして糸を縒り出している青柳を、年の緒と同じで末永く続く兆しだと見ましょう。

155
「桜より勝る花なき春なれば　異し草木をものとやは見る」
桜に勝る花の無い春なので、他の草木を単なる物としてだけ見るであろうか。否、見ないだろう。

156
「藤の花咲きぬるをみて郭公　未だ鳴かぬから待たれけるかな」
藤の花が咲いたのを見ても、ホトトギスが未だ鳴いていないからもう少し待っていられそうだよ。

157
「足引きの山下繁き夏草の　深くも君を思ふ心か」
山の麓に繁茂している夏草の様に、こんなにも深く君を思う心であったのだなあ。

158
「常夏の花をし見れば打ち延へて　過ぐす月日の数も知られず」
石竹の花だけを見ていると、引き続き過ごす日々の數さへも分からなくなることよ。

159
「恋ふるもの無くて見るべく我が宿の　萩のもとにも鹿は鳴かなむ」
恋しく思うものも無くて見ているに違いない我が家だが、その萩の下にも鹿が来て鳴いてほしいものだ。

160
「狩にのみ人の見ゆれば女郎花　色のたもとぞ露けかりける」
まるで狩にだけ人には見えるだろうが、女郎花よ、恋心の袂は湿りがちであることよ。

161
「心とて散らぬだにこそ惜しからめ　などか紅葉に風の吹くらむ」
心だって散らないからこそ惜しいのであるが、なのに如何して紅葉には風が吹き付けるのだろうか。

162
「紅葉せぬ草木にも似ぬ竹のみぞ　変はらぬものの例なりける」
紅葉せず草や木にも似ていない竹こそは、変化しないものの例であったのだなあ。

153
（長い間に渡って花を咲かせようとでも思ってか、梅の花が咲き始めているよ。枝垂れ梅の長い花枝=花糸の様に、末永く貴方様の春=御代を兼ねて咲き始めていたのだろうか。）との意。

154
（細長い枝ばかりを絶えず垂らし続けて糸を縒り出している青柳を、年の緒と同じ様なもので末永く続く兆しであると思うことですよ。）との意。

青柳；青い芽を吹いた枝垂れ柳。芽吹いた新芽が左右に縒れている為縒り込んだ糸の様に見える。

155
（桜よりも優れた花など有りはしない春だからと云って、他の草木を美しさの認識から外れた物（=雑草や雑木）としてだけ見るであろうか。否、そんな事は無かろう。）との意。

やは；…だろうか、否、…ではない。係助詞「や」に係助詞「は」で、反語の意を表す。

156
（藤の花が咲いてしまったのを見ても、恋心を募らせると云うホトトギスが未だ鳴いていない様なので、私は気持ちを高ぶらせること無く待っていられそうであることよ。）との意。
待ち惚けを食らったのか、すっぽかされたのか、何れにしても気を落ち着かせようと詠んだ歌。尚、藤の紫は「紫の縁」を想起させ（=心寄せている人）を連想させる。

かな；…であることよ。…だなあ。終助詞「か」に終助詞「な」、詠嘆の意を表す。

157
（山の麓で成長良く生い茂って深々として丈のある夏草の様に、こんなにも深く貴方の事を思っている自分だったのだなあ。）との意。第三句までは「深く」を導き出すための序詞。

足引きの；「山」に掛る枕詞。

か；…だなあ。詠嘆・感動を表す終助詞。

158
（四季咲の撫子の濃紅花ばかりを眺めて暮らしていると、季節が判らず、引続き過ごしてきた日々の数さへも数えられなくなってしまったことよ。）との意。浦島太郎の心境。

し；語調を整え、強調の意を表す副助詞。

打ち延へて；ずっと何時までも引き続いて。継続の意を表す副詞。

159
（恋しく思う妻鹿もいなくて見ているであろう我が家ではあるが、我が家の庭の萩の花の下にもやって来てそこで鳴いてほしいものだよ。）との意。愛しいあの子が我が家にも来てはくれまいかとの意を持たし詠んだ歌。

なむ；…て欲しい。…してもらいたい。活用語の未然形に付いて、他に対する願望の意を表す。

160
（まるで狩をしている姿にだけ他人様には見えるのだろうが、女郎花よ、その名に惹かれただけなのに私の恋心の袖口は涙で湿りがちであったことよ。）との意。

露けかりける；涙がちであったことよ。形容詞「露けし（露に濡れて湿っぽい。和歌では「涙がちである」意を含めて云う。）」のカリ活用の連用形「露けかり」に過去の助動詞「けり」の連体形「ける」。詠嘆の意を込めて、これまで有ったことに今気が付いた意を表す。

161
（心でさへも離れ離れにならないからこそ愛おしいものなのですが、なのに如何して紅葉には無情にも落葉へと散らしてしまう風が吹き付けるのだろうか。）との意。

だにこそ惜しからめ；せめて…だけでさへも惜しいのだが。最小限の一事をあげて、強調逆接となって後に続く。副助詞「だに」、強意の係助詞「こそ」、形容詞ク活用「惜しかり」の未然形「惜しから」、意志・意向の意の助動詞「む」の已然形「め」。
らむ；（…ので）…だろう。現在の事実についてその原因・理由を推量する意を表す。

162
（秋に赤や黄色に染まらず草や木にも似ていない竹こそは、色の変化しないものの一例であったのだなあ。）との意。流石に一本筋が通っているだけのことはあると気づいて詠んだ

なりける；…であったなあ。…であるなあ。断定の助動詞「なり」の連用形「なり」に過去の助動詞「けり」の連体形「ける」で、詠嘆の意を表す。

とし　　を
年の緒；年が永く続くことを願って緒に例えて言うこと。

あだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はかな
他し；異なっている。他のものである。又、空しい。儚い。実がない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ページ

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書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　右上側部分薩摩芋の様なぼかしの外側に芋側にぼかしが消えて行く様に隈ぼかしが描かれております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
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書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　左上側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
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書手本　（叢雲ぼかし）　金銀大小切箔ノゲ砂子振り特大箔置き　花鳥折枝銀草色袷型打　左下側部分金銀切箔ノゲの上にも墨が乗ります。髪の毛のように細い線も書ける様加工されております。	装飾料紙書手本　6寸7分×1尺5分
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