藍紙本万葉集(藍紙万葉集) (巻子本 )                戻る 古筆 臨書用紙へ  戻る はくび工房 臨書用紙へ  

   
巻子本 銀彩染紙料紙(8寸7分8厘×37尺2寸6分)

伝藤原公任筆(然し乍ら真筆と推定出来る物無し、現在ではその書写年代及び筆跡から、藤原伊房ととされている)。平安時代に万葉集を書写した巻子本で、巻第九の零巻と巻十、巻十八の数葉が残るのみである。万葉集は元々全二十巻から成り、其の内の現存する藍紙本としての一巻(巻第九は元148首)である。
江戸時代には会津藩・松平家の所持するところと為り、明治に古筆研究会の田中光顕氏へ渡り、その後二人を経て京都国立博物館の所蔵(98首)する処とな為った。藍紙本万葉集の名は佐佐木信綱氏の命名で、古筆家の間でその断簡が藍地萬葉と呼ばれていたことによるもの。
平安時代の書写による現存する万葉集は数少なく、元暦校本、桂本、金沢本、天治本そしてこの藍紙本万葉集の五点のみである。(他は、下絵万葉集切、栂尾万葉集切、金砂子万葉集切、尼崎切万葉集などの歌1首から数首の断簡が存在するのみ)

巻子は見返し料紙及び奥付を除き、料紙24枚から成る。巻内四か所、料紙ごと歌40首分が欠損している。(一巻は縦26.6cm×全長約1129cm、割愛した巻頭詞書五紙分を入れると約1370cm)並び順はこちら
この巻子本に使用している料紙は、浅葱色に染まった藍の漉紙(漉染)ではらりはらりと銀の揉み箔を散らした装飾料紙である。
下記掲載の物は、作成年代は不明ですが当時田中親美氏に譲渡された三紙分(歌10首)を含む形で作成された摸本です(おそらく明治期割譲される以前に模写されたもの)。


 清書用 両面加工料紙;表面=染銀砂子(銀揉み箔)・裏面=染

清書用1冊は、浅葱色1色の40枚の料紙で構成。
表面のみ清書用加工を施した両面加工料紙からなり、比較的滑らかな表面は清書用加工の銀砂子振(銀揉み箔)、裏面は同色の染のみです。巻頭詞書の割愛部分を含め、現存する零本一巻分が作成できるよう入れてあります。

      

巻子本、藍紙本万葉集(表紙)
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 (藍紙万葉集)
(緞子表紙・黄茶色;萬葉集巻第九 )
第一紙・見返し料紙
古筆臨書 巻子本・藍紙本万葉集 巻頭見返し
(灰青 ;素色・装飾料紙 )
清書用  本楮紙(そのまま巻子用として仕立てるにはやや薄目です。) 
浅葱色中色、ほぼ表裏同色。料紙は縦8寸8分・横1尺2寸、

銀揉み箔振りの染紙1色、計40枚で構成。(巻頭割愛部分を含め零本一巻分)
写真は巻子本(零本)の一部任意箇所を掲載 

ハクビ製清書用・臨書用紙は両面加工の本楮紙使用ですが巻子仕立には裏打ちすることをお勧めします。

第六紙 ; 第五紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第六紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第五紙
灰青(浅葱色);灰青(浅葱色)


第四紙 ; 第三紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第四紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第三紙
 灰青(浅葱色);灰青(浅葱色) 


第二紙 ; 第一紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第二紙古筆臨書 巻子本『藍紙本万葉集』 第一紙  灰青(浅葱色);灰青(浅葱色) 


第十二紙 ; 第十一紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第十二紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第十一紙
灰青(浅葱色);灰青(浅葱色)

第十紙 ; 第九紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第十紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第九紙
灰青(浅葱色);灰青(浅葱色)
第八紙 ; 第七紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第八紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第七紙
灰青(浅葱色);灰青(浅葱色)
 
紙背・箱書
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 紙背の銀揉み箔
灰青(浅葱色)
   

第二十四紙 ; 第十九紙
古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第二十四紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第十九紙
灰青(浅葱色);灰青(浅葱色)


第十四紙 ; 第十三紙 古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第十四紙古筆臨書 巻子本 『藍紙本万葉集』 第十三紙
灰青(浅葱色);灰青(浅葱色)

練習用・臨書用紙
 練習用・臨書用紙 『藍紙本万葉』 
資料館価格 練習用・臨書用紙(40枚入)
1冊 5940円(税込)
清書用・臨書用紙
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溪雨資料館にて”一部やや難あり”のものを1冊 7,700円(税込)でお分け致しております。数に限りが御座いますのでご了承ください。
お越しの祭には予め御問合わせ頂く事をお勧め致します。

正規品の清書用については、お近くの書道用品店でお求めになれます。
正規品の価格についてはこちら



模写本及び原本の紙数関係

 模写巻子本  巻子本原本  一紙の寸法
及び行数
備考 
割愛 本来の第一紙
欠損或は割譲
詞書(説明見出し)
縦26.7cm×横48.5cm(19行)
 
藍紙切一紙分
19行
  
割愛 第一紙  詞書(説明見出し)
縦26.7cm×横48.1cm(17行)
 
割愛 第二紙 詞書(説明見出し)
縦26.7cm×横48.3cm(18行)
 
 
割愛 第三紙 詞書(説明見出し)
縦26.7cm×横47.7cm(18行)
 
 
割愛 第四紙 詞書(説明見出し)
縦26.7cm×横48.5cm(19行)
 
 
第一紙 第五紙 詞書(説明見出し第一行のみ)
雑歌
歌1664〜1667万葉仮名(男手)まで
縦26.7cm×横47.0cm(21行)
 
模写本では一行目は
割愛されており
20行
  
第二紙 第六紙 歌1667女手〜1673男手一行目まで
縦26.7cm×横47.6cm(23行)
 
 
第三紙 第七紙 歌1673男手二行目〜1678女手一行目まで
縦26.7cm×横48.0cm(24行)
 
 
第四紙 第八紙 歌1678女手二行目〜1684男手一行目まで
縦26.7cm×横47.2cm(23行)
  
 
  欠損
歌1684女手〜1690男手まで
 
藍紙切一紙分
推定28行
  
第五紙 第九紙 歌1690女手〜1696男手一行目まで
縦26.7cm×横47.2cm(23行)
 
 
第六紙 第十紙 歌1696男手二行目〜1702女手一行目まで
縦26.7cm×横47.5cm(23行)
 
 
第七紙 第十一紙 歌1702女手二行目〜1708男手まで
縦26.7cm×横47.5cm(24行) 
 
第八紙 割譲 歌1708女手二行目〜1711及び詞書まで
縦26.7cm×横31.6cm(15行)
 
藍紙本万葉集切
東京国立博物館蔵
 
第九紙 割譲 歌1712女手二行目〜1716及び詞書まで
縦26.7cm×横48.5cm(25行)
  
 
第十紙 割譲 詞書及び歌1717〜1718男手まで
縦26.7cm×横16.0cm( 8行)
  
 
  欠損
歌1719女手〜1728男手まで
 
藍紙切二紙分
推定52行
 
第十一紙 第十二紙 歌1728女手〜1734男手一行目まで
縦26.7cm×横47.5cm(24行)
  
 
第十二紙 第十三紙  歌1734男手二行目〜1738男手六行目まで
縦26.7cm×横47.2cm(22行)
  
 
第十三紙 第十四紙 歌1738男手七行目〜1740男手十四行目まで
縦26.7cm×横48.0cm(19行)
  
 
第十四紙 第十五紙 歌1740男手十五行目〜1741女手まで
縦26.7cm×横26.7cm(12行)
  
 
  欠損
歌1742〜1758女手まで
 
藍紙切四紙分
推定92行
 
 
第十五紙 第十六紙 詞書及び歌1759〜1762及び詞書まで
縦26.7cm×横48.0cm(22行)
    
 
第十六紙 第十七紙 歌1763〜1766女手まで
縦26.7cm×横47.9cm(22行)
    
 
  欠損
歌1767女手〜1776男手一行目まで
 
藍紙切二紙分
推定49行
 
第十七紙 第十八紙 歌1776男手二行目〜1780男手まで
縦26.7cm×横47.8cm(22行)
     
 
第十八紙 第十九紙 詞書及び歌1781〜1785男手一行目まで
縦26.7cm×横47.5cm(23行)
     
 
第十九紙 第二十紙 歌1785男手二行目〜1789女手及び詞書まで
縦26.7cm×横51.2cm(26行)
     
 
第二十紙 第二十一紙 詞書及び歌1790〜1794女手及び詞書まで
縦26.7cm×横51.6cm(28行)
    
 
第二十一紙 第二十二紙 歌1795〜1800男手まで
縦26.7cm×横50.9cm(28行)
    
 
第二十二紙 第二十三紙 詞書及び歌1801〜1806男手まで
縦26.7cm×横51.5cm(29行)
    
 
第二十三紙 第二十四紙 歌1806女手〜1809男手五行目まで
縦26.7cm×横50.8cm(27行)
   
 
第二十四紙 第二十五紙 歌1809女手〜1811女手及び奥書まで
縦26.7cm×横46.0cm(23行)
   
 
 奥付 奥付  縦26.7cm×横15.8cm(墨入れ無)   

歌の後の付録は二行分を一行として行数換算。
欠損部分の推定行数は歌一首につき万葉仮名(男手)2行平仮名(女手)2行として計算。また、長歌はそれぞれにて計算女手は無。
依って実際には男手1行の部分も存在するので、記載行よりは少なくなる。