伊勢集 具引唐紙『変り小菊唐草』(清書用臨書用紙)
伊勢集第二十二紙料紙、具引唐紙『変り小菊唐草』の部分の清書用臨書用紙になります。伊勢集そのものには裏面にも歌が書かれておりますが、表面のみの加工ですので表面のみの使用と御承知おきください。裏面にも墨入れをすることは可能ですが、裏面を使用するには力量が必要となります。裏面の歌の臨書をご希望の場合には同じ柄をご用意ください。
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たんぽぽからくさ 具引唐紙 変り小菊唐草(蒲公英唐草) |
伊勢集 書 |
具引唐紙 『変り小菊唐草』 (蒲公英唐草) 花鳥折枝金銀袷型打 |
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菊花部分 具引唐紙 花鳥折枝金銀袷型打 小菊の花を包込む様に茎葉で唐草を描いてあるので、小菊唐草と言われております。光の当たり具合で柄の見え方が変化します。 |
伊勢集臨書用紙 |
具引唐紙 『変り小菊唐草』 (蒲公英唐草) 花鳥折枝金銀袷型打 |
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左上陰部分 陰に為り光の反射の少ない様子 金銀袷型打も光を失い鈍い色合いです。 |
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伊勢集 書 左側が変り小菊唐草の項(第十二紙)、右側の項は破り継『山』(第五紙)の裏側です。 《前項参照》 写真では左右両項で歌は続いておりません。 両面加工の料紙を使用して綴じた帖です。 田中審美氏模写本 歌番号は伊勢集での通し番号 青色文字は使用字母 解釈(現代語訳)へ
みやすどころ 御息所;元の意味は天皇の御休息所。天皇の御寝に侍した女御・更衣その他の女官のことを云う。 おおきおとど 太政大臣;律令制での太政官の最高位にある官で、職掌はなくある種名誉職。適任が無ければ欠員。 おおきおおいどの、おおいもうちぎみ、おおきおおいもうちぎみ、おおいまつりごとのおおまえつぎみ、などとも呼ぶ。 ページ 解説及び使用字母へ |
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伊勢集 書 右側が変り小菊唐草の項(前項の裏側)、左側の項は破り継『天の川』の裏側です。 両面加工の料紙を使用して綴じた帖です。 《次項参照》 田中審美氏模写本 歌番号は伊勢集での通し番号 青色文字は使用字母 解釈(現代語訳)へ
陽成院;平安前期の天皇で在位は876年〜884年。882年頃より母上の兄で、摂政でもある藤原基経と対立するようになり、翌々年には退位して二条院(陽成院)に移り住んだ。天皇としての在位は短かったが、人生は81歳と大往生を遂げ、この退位の際には陽成院に皇位継承の象徴である三種の神器を持ち出したとの逸話も残されている。 ページ 解説及び使用字母へ |