白氏詩巻 (巻子本 )
巻子本 緞子表紙・装飾料紙見返し(8寸2分5厘×10尺4寸4分)
伝藤原行成筆、白氏文集より撰出したと思われる鈔本の一巻である。元々幾つの詩文が存在していたかは不明であるが料紙一紙に詩文ほぼ一首、第二紙始に詩文末尾が有り、その後に詩七首少なくとも計九首が納められており、末尾三葉には筆者の奥書と定信の奥書が残されている。書写は予め仕立てられていた巻子に即興書きしたもので、奥書にもその旨が綴られている。定信の奥書は100年余り後に漉き方の異なる別の料紙を付け加えて書いたもの。尚、定信の奥書により、行成筆と同定されている。
巻子は見返し料紙を除き、料紙11枚から成る。(一巻は縦25cm×全長約316cm)
料紙は黄土色の濃淡・黄櫨染色・茶紫色のほぼ4色で11枚の染紙料紙からなる。(内2枚は後付の奥書、其の内1枚には墨入れ無)
下記掲載の物は、昭和中期に作成された摸本です。
清書用 染料紙
清書用1冊は、濃淡合わせて4色20枚の料紙で構成(黄櫨染4枚・濃黄土10枚・茶紫2枚・黄土4枚)。
表面のみ清書用加工を施した片面加工料紙からなり、比較的滑らかな表面は清書用加工、裏面は素色で加工無しです。料紙は縦25cm×横36.4cm、巻子に仕立てられる様に実物より横長となっておりますので不要な部分は切り落としてご利用下さい。(実物は糊代を除き縦25cm×横約26.5cm、又料紙二紙にまたがって書写されている部分も有る為、一枚書の出来る様横長の仕立としております。)
清書用・臨書用紙の写真を掲載致しました。
巻子本、白氏詩巻(奥書) (寛仁二年・行成卿筆; ) |
第一紙+見返し料紙 (黄櫨染 ; 装飾料紙 ) |
清書用 鳥の子製 (そのまま巻子用として仕立てられますが、裏打ちをお奨めします。) 黄土の濃淡、及び黄櫨染と茶紫。料紙は縦8寸2分5厘・横1尺2寸、 染紙4色で黄櫨染4枚・濃黄土10枚・茶紫2枚・黄土色4枚、計20枚で構成。(零本二巻分) 写真は巻子本(模本)の全部を掲載 |
||||||
第六紙 ; 第五紙 濃黄土色 ; 茶紫色 |
第四紙 ; 第三紙 濃黄土色 ; 濃黄土色 |
第二紙 ; 第一紙 濃黄土色 ; 黄櫨染色 |
||||
第十紙(奥付) 黄土色 |
第十紙(奥書);第九紙(奥書)
黄土色 ; 黄土色 |
第八紙 ; 第七紙 濃黄土色 ; 黄櫨染色 |
||||
練習用・臨書用紙 資料館価格 練習用・臨書用紙 1冊 4,290円(税込) |
清書用・臨書用紙 資料館価格 清書用・臨書用紙 1冊 17,160円(税込) |
清書用
練習用
|
練習用も掲載いたしました。
溪雨資料館にて”一部やや難あり”のものを1冊 8,600円(税込)でお分け致しております。数に限りが御座いますのでご了承ください。
お越しの祭には予め御問合わせ頂く事をお勧め致します。(ネットショップでの販売はしてません。ネットショップでは正規品のみの販売となります。)
正規品の清書用については、お近くの書道用品店でお求めになれます。
正規品の価格についてはこちら