継色紙
(4寸5分5厘×4寸5分5厘)
古今和歌集 粘葉本・帖 染紙
(木版摺)
明治末期模写本
白色(しろいろ)
17cmx22.7cm
恋三
山時鳥
明日香河
明日香河
恋しさに
梓弓
奥書
継色紙の明治末期の模写本、奥書です。白の具引唐紙は白雲母で秋草と猪鹿蝶が描かれております。当時の蔵書人と継色紙の呼名の所以が記されております。
「きみをおきて」より「あめにより」まで
十六首半 前田 子爵 蔵
くるるかと 一首 三井 氏 蔵
なつのよは 一首 吉田 氏 蔵
はなのいろは 一首 杉浦 伯爵 蔵
おもわむと・・・はるはいくかも 半首二首 富田 氏 蔵
あまつかぜ 一首 益田 氏 蔵
あづさゆみ 一首 伊達 伯爵 蔵
裏表紙見返し 奥書
奥書です。
かな 現代語
この書は小野道風類従の筆蹟なりと
いひ傳ふ古へは冊子のよし多くは
歌一首を二面に書けるものゆえ世にこれを
継色紙と称ふ
この書跡は小野道風の書風と同じ類の筆蹟であると
言い伝えられている。当時のこの冊子本の手法の多くは
歌一首を二面(二項)に書かれている物なので世間ではこれを
継色紙と称えて呼ぶ。