三十六人集 切継 (清書用臨書用紙)
切継とは、色柄の異なる料紙を鋭利な刃物でスパッと切り、お互いに3ミリ前後の幅で貼り合わせて一枚の料紙としたもので、紙面に趣のある変化を持たせる為の直線の継口を表現したものに成ります。切継のみの単用の物は少なく、多くは破り継・重ね継との混用に成っております。
西本願寺本三十六人集には様々な装飾料紙が使用されております。具引唐紙を始め、染紙や具引紙或はこれらに暈しや絵・金銀彩を施した装飾料紙、破り継料紙、重ね継料紙及び切継料紙等で、殆どの料紙に金銀で花鳥折枝が描かれているのが特徴です。当時集められる凡その美術料紙がふんだんに用いられております。
三十六人集で使われております破り継の一部です。凝った作りの物から、あっさりとしたものまで様々です。
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貫之集・下 第十四紙 切継 書手本 縦6寸7分、横1尺5分5厘 田中親美氏模本 歌番号は貫之集での通し番号 青色文字は使用字母 解説・現代語訳へ
「礼」は「禮」とすることも。 「與」は「与」とすることも。 「个」は「介」とすることも。 ページ ![]() |