大字朗詠 大字和漢朗詠集切(断簡)
和漢朗詠集を書写した物の内、特に字粒の大きな古筆の為大字朗詠の名で呼ばれているもの。元は上下二巻の巻子本で、金銀の砂子や雲母を紙面一面に撒いた色とりどりの染紙の調度品としてつくられたもの。高野切古今集の第一種様式と同筆で、十一世紀半ば頃の作品と思われる。特に洗練された優美な和様漢字が用いられ、字間・行間を取ったゆったりとした表現が特徴の和漢朗詠集で藤原行成筆と伝えられる。
清書用 染紙砂子振・雲母振
本清書用は基本的には、素色・黄色・茶色3色20枚の料紙で構成(1枚は縦9寸7分×横1尺2寸)
料紙は本鳥一号紙で、素色(しろいろ)、黄、茶の染紙に、金銀砂子或は砂子状の雲母を紙面全体に鏤めた装飾料紙です。尚、実物はかなり大量の雲母が撒かれておりますが、本清書用では書き易さを考慮してやや少なめに撒いたものを使用しております。
染紙 (茶色;砂子振 ) |
染紙・練習用 (素色;雲母振 ) 資料館価格 1冊 5,500円(税込) |
染紙・清書用 (茶色;雲母振 ) 資料館価格 1冊 25,080円(税込) |
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練習用
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清書用
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上記写真の拡大は後程行う予定です。今暫くお待ち下さい。
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和漢朗詠集;藤原公任撰の詩歌集で上下二巻。白楽天、菅原文時らの漢詩文の佳句を588首選び、紀貫之、柿本人麻呂
らの和歌216首を添えたもの。春・夏・秋・冬・雑に分類し、朗詠用として大いに持てはやされた。
1,012年頃の成立と思われる。